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━━━━━ 体のコリや緊張は実は自覚しにくいもの


病気やケガに関係していない肩こりなどの筋肉のコリは、気づかないうちに自分の体を緊張させていることが積み重なって生じていることがほとんどです。

立位二足が人間の基本的な姿勢と言えますが、姿勢(身体のバランス)が悪ければ立位二足という状態を継続するためには余計な筋肉の緊張が必要になります。また常に精神的に緊張するタイプの方は、それに対応するかのように体の筋肉も緊張しています。このように自分の筋肉は自分があえて使おうとしなくても勝手に緊張していることも多いのです。

 しかし体というのは状態の「変化」を感知する能力が高いのですが、常に緊張している筋肉の状態というのは感知しづらいものです。つまり、知らず識らず慢性的に発生している筋肉のコリや体の緊張はご本人にはなかなか分かりづらいものなのです。

だからこそ、ものすごい肩こりなのにご本人は何も感じていないということがありうるのです。そして、もちろん感じることのできない肩こりほど重症とお考えいただいて差し支えありません。

では、感じることのできない肩などの筋肉のコリを感じるためにはどうしたらいいのでしょうか?


━━━━━ 筋肉のコリを実感するためには?

そのためには一度筋肉が比較的楽な状態を経験することです。

そのための方法は、なんでも良いと思います。ストレッチをしても良いし、マッサージやはり灸を受けるという方法もあるでしょう。当院では、操体法やゆる体操などもおすすめしています。

逆に一度筋肉をいつもよりも緊張させてしまってから脱力すると筋肉の弛緩を実感しやすいこともあります。イメージとしては、軽く握ったこぶしを一度強くじゃんけんのグーの形に握りしめてからパーのように手の力を抜くような感じです。

一度筋肉が楽な状態を経験すれば、また自分自身が知らず識らず体を緊張させようとするときにも体の状態の変化を感じやすくなります。あまり緊張させようという意識が強い時には、施術の刺激がそれほど強くなくても揉み返しや施術後の反応が強く出てしまうこともありえます。そのような時、身体がご自分の自覚のない緊張の強さを教えてくれているとお考えになる方が良い場合もあるのです。


━━━━━ セルフケアの最初のはじまり

自分で自分の体を緊張させていることが実感できれば、そこがスタートです。少しずつでも自分の緊張を自分でほぐし、自分で筋肉を動かすことでコリを一歩一歩和らげていくことが可能になるのです。

改めて書いておきますが、自分の筋肉の緊張は、自分の脳みそが緊張するよう命令しています。その命令はどれほど難しくてもご自分で改善していく必要があります。そこがセルフケアのスタートなのです。

少しずつでいいんです。一歩一歩でいいんです。最初の一歩をはじめてみませんか?