痛みサンドイッチ



初期に感じていた強い痛みが軽減したときに、別の場所に痛みが移動してしまったように感じられることはよくあることです。そのようなときは、実は痛みが移動したのではなく、元々あった痛みが感じられるようになったということが多いものです。

実はある種の腰痛など強い痛みのある症状では、痛い場所が1ヶ所に思えてもいろいろな部位に痛みが散らばっていることがあります。そのようなときは痛みが強い部位が強く自覚されることで、比較的痛みが弱い部位は隠れてしまっていると考えられます。

そのようなとき当院では患者さんに「痛みはサンドイッチみたいになっているんですよ」と説明しています。サンドイッチというよりミルフィーユのが近いかも知れません。

つまり、強い痛みが軽減したときに、それまで感じられなかった比較的弱い痛みが感じられるようになるということです。具をパンで挟んでいる3層のサンドイッチなら、1層目のパンを取ると2層目の具が出てくるようなイメージですね。

元の痛みが軽減した上で2番目3番目の痛みが感じられるようになってくるのは症状の経過としては順調だと基本的には考えられますが、中には別の傷病が隠れていることもありますのであまり長引くようなときには専門家にご相談くださいますようお願いします。